マクロビオティックのお話


マクロビオティックとはギリシャ語を語源とし「大きな」を意味するマクロと
「生命術」を意味するビオティックを合わせた言葉で日本人の
桜沢如一(ユキカズ)氏が提唱し、先ず欧米に広めました


大きな二つの基本の考え方

いちぶつぜんたい
「一物全体」

生命のあるものは全てそれ一個で
調和が保たれ、食べ物は皮やアクも含め
丸ごと食べて身体を整えると言う考え方
しんどふじ
「身土不二」

生まれ育った土地(自分の暮らす土地)
のものを本来収穫される時期(旬)に食す
ことで身体のバランスが整うと言う考え方



寒い地方には身体を温めるものが育ち
暑い地方では身体を冷やすものが実るという・・自然の摂理

食べ物には陰陽のバランスがありますが
そのどちらにも属さない食べ物を中庸といいます
人間の身体も
陰にも陽にも偏らない理想的な状態を中庸といいます

世界中で主食として食されているものは米をはじめこの「中庸」に属す食べ物が多いのです


玄米をはじめとする全粒の穀物を主食とし
無農薬に近い季節の野菜、豆、海藻、天然の調味料で
陰陽のバランスを考え調理する


これがマクロビの考え方です


尤も同じ土地に暮らしていても
年齢、性別、ライフスタイルによっても相応しい食事は違ってきます




玄米のお話


玄米は生きている

玄米と白米の栄養価は倍以上違いますが・・・もっと凄いのは
玄米には生命力があること

精白していない玄米は水に浸しておけば芽の出る生きたお米です
それに対し白米は栄養のある部分を殆ど取り去った死んだお米です
米が白いと書いて「粕」という字はそれを表しているそうです
既に生命を失ったお米ですから長時間水に浸すと腐敗します
精米された時点で酸化が始まっているのです。

玄米はカルシウム・ミネラル・たんぱく質・繊維質の含まれるとてもバランスのよい食べ物で
陸(土地)の栄養がたっぷり入った玄米と海のミネラル分がたっぷりと凝縮された塩があれば・・
それだけで副食が殆ど必要ない程栄養価があるということです。。。





マクロビオテックはとても奥が深いのですが・・簡単に記してみました
興味のある方は色々な本が出ていますので一度お読みになるといいと思います


2004/2/11記

参考文書

(株)オレンジページ発行 「玄米がおいしい。」
同 「マクロビオティックがおいしい。」
(株)扶桑社発行 「玄米は体にいい!」



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