「蛇円山」
広島県 【夫婦二人でのトレッキング】
2006/4/1(sat)
葛城山(545.8m)
登り「渡上」バス停(50m)−蛇円山山頂(545.8m)
下り「蛇円山山頂(545.8m)−服部バス停(100m)
6時30分起床
7時40分「自宅」発―8時10分「公営病院駐車場」着
8時10分タクシーで「渡上」―8時30分「渡上」着

8時40分登山開始
   7時40分 外気温 5℃


桜を見るなら市街地の公園等で充分だと思う妻・・・

桜を見に行くか・・・と云いつつ・・歩くのが目的の夫(-.-)




【服部大池の桜】


夫の話から・・標高300m程度・・全ての歩行時間3時間位・・と思っていた

「ひろしま百山」のガイドブックによれば・・・歩行時間2時間40分
下山に至ってはバス停「服部」迄1時間の道のりを記載してある・・

どこがじゃ!(-"-)


私の頭の中では登山口付近迄車で行き・・・そこから平坦な道をゆったりとトレッキング
桜を満喫して、また時間を気にすることなくゆったりと下山・・・・
(尤もこの構想は帰宅後ガイドブックを確認する以前のものである)


新市から登り・・駅家方面に下り「服部大池」で桜を見て帰るコースだとかで・・

公営の総合病院の有料駐車場に車を停め・・そこからタクシーで新市へ・・
ガイドブックによる「登山口となる大滝神社」を目指す為8時40分出発・・

神社のことは地元の人なら大抵知っているとガイドブック記載の通り・・
地元の方に方向の確認をすべく訊ねる

そこから蛇円山を目指すと分かると・・とんでもないという・・
もう地元の人でもその道は通る人はいないから・・初めての人が迷わず行ける処ではない。
舗装された全く別の道を行くように・・と勧められる

来た道を戻りつつ・・・
舗装道路(車道)かぁ・・と思ったが・・道を聞いてしまった以上無理して遭難してしまってはご迷惑がかかる

教えていただいた道を進むが・・その道からも何度も・・それなりの「土道」に逸れる分岐点がある
何度か道すがら・・地元の人に訊いてみるが・・Y道になっていても舗装された方へ進むようアドバイスいただく。


9時9分:本日最初の一枚 9時46分:最後の民家を通り過ぎた辺り


一度の休憩を挟み・・登山道とはかけ離れた舗装道路をゆっくりと登る
沿道には桜が何本も植えられいたが・・遠目では全て裸木・・・
未だ・・椿が綺麗に咲いていた

10時18分:未だ固い蕾の桜 10時28分:山椿・・この辺りでイノシシと遭遇


ガサガサと音がするので・・沿道の山側を見れば・・なんとイノシシ・・
・・・山で初めて見る「動物」である・・


10時48分:頂上下広場間近 11時02分:広場よりの眺望


そして・・10時55分山頂間近の広場に到着。。
此処からの眺望は素晴らしい!
霞がかかって写真がイマイチだが・・遠くには岡山の山々も見える

一旦は・・頂上に続く登山道を登り始めたが・・・眺望のよいこちらで早い昼食を摂ることとする

この間・・2〜3台の車が広場に登ってきたが・・
「歩いてここ迄上がってきたん?(゜o゜)」と驚いた風。。。

そりゃーそうだろ。。地元の人が云う「蛇円山に登る道」は車道なのだから・・



昼食を摂りつつ・・・地図を開いて夫・・・
「駅家にあるバス停・・13時半に間に合わなければこの服部大池迄歩かんといけんから・・」



【上記拡大画像:右端グリーンの山が切れる辺りのチョット広めの白っぽい面積の部分が服部大池】


この時には・・・此処から眺望・・山裾に広がる・・あの町を・・
服部大池迄は元より・・その先延々・・病院駐車場近く迄歩くことになろうとは・・夢にも思わなかった。。

広場を出発したのは11時35分・・・
ガイドブックが1時間ならば・・流石に私の足とてこれから2時間もあれば・・・と。。。

11時39分:おぉぉーユトリロの絵のようだ 11時45分:階段を登り切った位置から


両脇にドウダンツツジが植えられた(5月にはさぞかし美しいに違いない)階段・・途中から数えて230段程・・・
全部で300段チョットだろうか・・・上がり切ると頂上が見えてきた



11時49分:自動シャッターで記念撮影


記念写真だけ撮って11時50分早速下山・・・
最初は平坦な下りだったので・・バスの時間を頭に・・「今日は調子がいいね〜」と夫に云われつつ・・快調に飛ばす。。


11時53分:下り始めて直ぐ 12時10分:平坦な下り夫を背にどんどん進む
12時13分:綺麗だったのはこの辺り迄・・ 12時26分:枝払いしつつ進む夫


12時20分頃から・・倒木が多くなり行く手を阻む・・・
倒木を跨いだり・・折ったりしつつ尚も進む・・

だんだん・・ヤブコギっぽくなってきて・・どっちの方向に進めばいいのか分からなくなった場所が3〜4箇所・・
山頂から標識は皆無・・・目印の赤いテープも所々にある位で・・
行き先を迷った場所には勿論目印の赤いテープは無い・・・

後はいわゆる「山勘」とコンパスが頼りである・・
方向的には一度も間違わなかったが・・・酷い道だった。。(T_T)
いや・・道ではない状態だった。。

もしかしたら・・(登ってきた車道を下りるべく)山頂迄登り返し?
山の中で不安に駆られ・・この後は写真を撮る気力がない・・


そして・・少し急な下りがあり・・そこを下り切ると舗装された林道に出る。。



どうやら此処がガイドブックにある「登山口」らしい。。。
もう既に諦めていたが・・この時点でバスの発車する13時30分・・・



この登山口から・・林道を歩き・・民家の連なる生活道に入り・・かのバス停に着いたのは
それから1時間余り・・・既に・・14時30分近かった。。。

頂上を出発して実に2時間40分・・・
下りがきつくなった場所では少々膝が痛くなったが
そこ迄は然程キツイ斜度も感じず・・最初は夫を背にして歩く位快調に飛ばしたのだ。。
進行方向が分からなくなったが・・迷いも右往左往もしなかった・・枝払いしつつの歩きは確かに時間がかかるが・・
2時間40分かかった道・・1時間で下り切るのは夫の足でも無理だと思われる


13時48分:林道沿いの景色 14時11分:下りてきた蛇円山(後方の一番高い山)を臨む


13時30分の次は16時30分迄バスは来ない・・・
平地では膝も痛まず・・・とにかく服部大池目指して只管歩く。。

途中で逢った方が・・我々のイデタチを見て
「蛇円山に登ったのですか?」とお聞きになる。。
「そうです」と答えると・・
「えぇ〜!(゜o゜)通れましたか?倒木が凄かったでしょう」と驚いて感心した風。。

「結構倒木は酷かったです」と苦笑い。。。

歩けど歩けど・・服部大池は遠く・・・だんだん右足そのものがきつくなってきた
願えぞ・・タクシーは一台も通らず・・
そこへ・・救世主のような地元の方が車を停めてくださり・・服部大池迄送ってくださる・・
なんとありがたい。。。丁重にお礼を述べ・・車を見送る
この間・・5分もかからなかっただろうか・・車は速い。。。

暫し桜を楽しむ筈が・・ここでも開花宣言をやっとしようかという程度で・・
全然開いていない。。。(T_T)


中でも一番開いている花を捜して撮影・・・全体としては未だ未だであった お糸さん伝説の石像


あれだけ苦労しての花見がこれかよ・・と
「だんだんご機嫌斜めになる自身」をもう一人の私がヒヤヒヤ見守る

見る桜も無く・・・バス停は目の前にあるがバスが遥か先で無いと来ず・・
仕方ないので・・走るタクシーを停めようとまた歩き出す。。。

しかし・・・

タクシーは全然走っておらず・・とうとう・・私の右足はギブアップ!

「もう・・何時迄にバス停着とか・・それを過ぎたらバスが無いとか・・そんな登山は止めようや!(-"-)
これ以上歩いたら・・右足・・壊れてしまうわ!(-"-)
だいたい・・タクシー代あれだけ使って・・駐車料金使って・・充分高速代が出るじゃん!
これだけ(お金)使ってこれだけ歩いたら・・この前登り損ねた中蒜山に登れたわ(-"-)」

別に・・中蒜山に登りたかったわけじゃないけど・・・此処に来て遂にShoko切れる!

「だって・・これ見てみー渡上バス停から服部バス停迄2時間40分・・下山は1時間の道のりって書いてあるじゃろー」と
ガイドブックのコピーを見せて夫。。。

用意周到な夫が・・その他にも地図・・資料を携帯し・・バスの時間も予め調べ・・
私の足でも・・倍あれば登って下りれるだろ・・と計画立ててた・・・・

いや・・ガイドブックの登山道が存在するなら(通れるなら)そうだろ。。。

軟弱Shokoとて倍の時間を貰えば何とかなる。。

が・・しかし!

登りは全く別の道路だから基準にならないにせよ・・・
下りの1時間はなんだ!
登山口から林道を通ってのバス亭迄でさえ・・1時間かかったぞ・・(▼▼メ)

これで桜が咲いてないとくれば・・疲れは倍増・・・

頂上を出発して4時間・・
コンビニでタクシー会社の電話番号を聞き・・やっとタクシーに乗れる。。。
そこから4分で病院の駐車場へ(-"-)・・・(15時51分)

お風呂に入る気にも・・勿論時間が早いので食事する気にもなれず・・
一路自宅へ・・・

夫と何かするのは楽しい・・・が今日の登山は閉口した。。。
だって・・私は山登りに来たんじゃなくて・・桜見に来たんだもん。。。(/_;)
こんな苦労して桜見たくないわ!(-"-)

それにしても・・6時間でへばる私の右足・・つくづく情けない。。(T_T)



愚痴愚痴レポート・・最後迄ご覧いただいてありがとうございました。。。m(__)m


2006/4/2
しょうこ拝