第三章 いよいよ北アルプスデビュー


28日6時起床(徳沢園で決められた朝食時間)6時半に朝食を済ませ
7時35分徳沢園出発本当に2000m以上の山に登れるのか不安

標高2700m弱の稜線直前迄豊かな森林に覆われた樹林帯を只管登る
徳沢園(標高1600m)―蝶ヶ岳(2677m)


※通称「蝶槍」を蝶ヶ岳と記載されてる本も多くあるみたいだが・・「蝶ヶ岳ヒュッテ」を見下ろす
なだらかな山頂に標識の立つ2677mの地点を一応蝶ヶ岳山頂として記す



熊笹に覆われた樹林帯が
延々と続く
蝶ヶ岳登山道入り口 アザミが綺麗に咲いていた いきなり急登
6,7のパーティーに出会い乍・・12時00分長塀山(2567m)に到着。
一足先に到着したグループがお昼にしていたので・・
此処で荷物を降ろして・・昼食

昼食を済ませた頃・・登ってこられた方が撮ってくださった一枚

カメラを構え乍・・アップで・・と仰るので・・
「イエイエ・・小さくて結構です・・「スッピン」ですから・・と云えば
「スッピン最高!登山はスッピンがいい!目一杯化粧している
女性(ひと)がいるが・・何頑張ってるの?・・と引いてしまう(笑)」

「(^_^;Aはははは」・・・と作り笑いし乍・・・日帰り登山の時は目一杯
頑張っている部類なんですけど・・・」とこころの中でつぶやく。。^_^;

高い山に建つ山小屋は大抵風呂は無い・・水は大変貴重なものなので・・
歯磨き粉も石鹸も使わないのが常識
・・・で今回の登山は堂々たる(?)スッピン・・・(^_^;A
蝶ヶ岳迄1,4k←長塀山(ナガカベヤマ)→徳沢迄3.8k
クルマユリ ミヤマキンポウゲ テガタチドリ
ヨツバシオガマ
「妖精の池」に群生していたコバイケイソウ そして・・・一気に開けて・・・槍が見えた!感激!!
槍ヶ岳が見える処に今自分が立っている・・・何だか信じられない。。。興奮状態
そして・・登る 「ハクサンイチゲ 樹林の上から・・・穂高連峰がくっきり
更に登る・・・ 眼前に広がる壮麗な穂高連峰・・・しばし足は止まり見惚れる
壮麗な眺望に見入る夫 此処を登れば頂上 13時30分登頂
素晴らしい穂高連峰をバックに・・・
槍をバックに二人のザックとストック 蝶ヶ岳ヒュッテと雄大な常念岳

素晴らしい天気に恵まれ・・・標高差1000m一寸約6時間(休憩・お昼込み)の登りは・・然程大変でもなかった
笹ヶ峰で15分でへばった歩きからすれば見違えるような進歩・・・
夫にも褒めて貰って・・汗をたっぷりかいて帽子でぺっちゃんこになった髪で堂々とピース(^^ゞ

10時15分・・標高2250m付近で出逢ったパーティーの方達・・・
「360度大パノラマ素晴らしい眺望で夜の星も素晴らしく流れ星迄見えた夕日もご来光も最高だった・・
きっと今日も明日も最高ですよ!」と熱く語ってくださった・・・
・・が・・しかし・・・
15時頃より・・・急に雲行きが怪しくなって・・穂高連峰にかかる鬱蒼としたグレーの厚い雲・・・
沢山の人が素晴らしい夕日を写真に撮ろうと集まって来たが・・・結局厚い雲に阻まれ・・夕日は見れず・・・
写真は落ちる寸前の未だ光を放つ日が雲の切れ間からホンの一瞬顔を覗かせた瞬間
(何枚も連写したのは云う迄もありません。。^_^;)


帰宅して・・色々な山の本を見るにつけ・・・気持ちのいい程の青空にくっきりとその鋭鋒「槍ヶ岳」を
見ることが出来たのは本当に幸運だったんだなぁ・・・と
ご来光はまた次の登山に期待・・・・(なんだかんだ云って・・未だ登る気かよ・・(-.-)・・・・(^^ゞ・・・)


明日は常念・・・
ヒュッテで隣に寝たお兄ちゃん(20代前半だろうか・・)
「いやぁ・・あの(常念頂上からの巨岩の)下りはきつかったです。。。
僕は下りましたけど・・・あれは登りたくないですねぇ・・・」と控え目に仰る・・・
そんな話もピンとこないおめでたい私・・・

いや・・・知らないからこそ・・行く気(常念に登る気)になれたのだ・・・
仮にこの先・・「常念」に登ることがあっても(もう無いだろうけど・・(-.-)・・)蝶から常念のコースは嫌だ!

絶対嫌だ!



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