日本二百名山「燕岳」 
長野県 【夫婦二人でのトレッキング】
2008/7/29(tue)-8/1(fri)
燕岳(2,763m)
30日:中房温泉登山口 ― 燕岳 (燕山荘野営)
31日:燕山荘 ― 大天井ヒュッテ ― 赤岩岳 ― ヒュッテ西岳(野営)
01日:ヒュッテ西岳 ― 水俣乗越 ― 槍沢 ― 徳沢 ― 上高地
   【29日】
   07時15分   自宅出発
   07時39分発  「のぞみ」岡山乗換名古屋着9時45分
   10時00分発  「しなの」松本乗換穂高駅着12時41分
          穂高駅発中房温泉着15時37分

【1日】
15時30分 上高地発平湯温泉行バス 16時00分着
16時25分 平湯温泉発高山行バス 17時35分着  
18時42分 高山発名古屋行「ひだ20号」21時01分着
21時35分 名古屋発「のぞみ89号」23時32分福山着
23時57分 自宅着


序章 燕岳と登山コース






どちらかというと怠惰な性格で出かけるより家にこもっているのが好きなタイプ・・・
あ・・もう何度も聞き飽きた?(^^ゞ
でも・・この度の山旅は最高だった・・・

テント泊した翌日の下山は必ず雨・・という自縛からやっと解き放たれ・・・
大天井から西岳ヒュッテに向かう途中・・赤岩岳頂上辺りでポツリポツリの雨にあったが・・
移動日(29日)も含め・・4日とも最高にいい天気だった・・

雨の樹林帯を歩くのも中々趣があるが・・山はやはり晴れがいい・・・
ましてや・・頂上からの眺望となれば・・晴れがいいに決まっている・・

山に行って帰ってくると・・日常の細かいことなどどうでもよくなったりする・・・
そんな風に吹っ切れるのが何だかとっても気持ちよい・・
渋々夫について始めた「山登り」・・遅まき乍やっとその魅力が分かってきたかも・・と
そんな風に思える最高の山旅となった・・・
 
今年の夏山は燕岳・・・白っぽい山肌夏の美しいグリーンとの対比花崗岩のオブジェ・・・
一度この目で見たかった・・
毎年立山立山と云いつつ・・中々立山に行けない・・(^_^;

3年前に初めて北アルプスに登った際・・帰りの穂高駅でお孫さんのお迎えに来たという・・
「おばあちゃん」と呼ぶには似つかわしくないような矍鑠としたご婦人が・・我々のいでたちを見て・・
「餓鬼岳登ったことがありますか?・・最高ですよ・・是非いつか登ってみてください」と仰った・・・

その言葉が記憶にあって・・
燕岳〜北燕岳〜餓鬼岳も考えたのだが・・餓鬼岳までの山道は「危険」のマークつきの箇所があるらしく・・
体力の無い私には如何にも無理っぽく・・安全を考え
中房温泉登山口〜燕山荘野営〜燕岳へ往復〜大天井岳〜大天荘野営〜常念小屋〜一の沢と計画を立てた

このコースに落ち着く前に 
槍が眼前に迫るロケーションを体感すべく
中房温泉登山口〜燕山荘〜燕岳往復〜燕山荘野営〜大天井ヒュッテ〜西岳ヒュッテ野営〜
水俣乗越〜槍沢ロッジ〜横尾〜徳沢〜上高地のコースはどうかと夫は検討もしていたが・・・

3年前の夏、山歴(?)半年で無謀にも登った初めての北アルプスで
蝶ヶ岳ヒュッテを出発して常念岳頂上まで7時間もかかった私が・・
山小屋から次の山小屋までの距離ならともかく・・
燕山荘から大天井を過ぎ西岳までその日の内に辿り着くのはやはり無理だろうと・・・
いや・・それ以前に
アルプス三大急登と云われる合戦尾根を登り燕山荘に着くのが精一杯で
とても同じ日に大天井岳とは反対方向になる燕岳に登って戻ってくるのは無理だろうと・・
燕岳〜大天井岳〜常念小屋〜一の沢の予定で乗車券は穂高駅までの往復を買った・・

これとて・・果たしで次の日に大天井岳を朝出発し常念小屋に辿り着き
その足で一の沢まで下りれるかどうか・・一杯一杯の計画だった・・・


 
まさか燕岳での「出会い」がコース変更になろうとは・・夢とも思わず・・・
2度目の北アルプスが嬉しくもあり・・また庭(家)を離れたくない気持ちもまた半分で・・
29日朝、中房温泉目指して自宅を出発する・・・




▲穂高駅 ▲中房温泉 ▲私の入った岩風呂


懐かしい穂高駅・・・
中房温泉へは出来れば3時以降の到着の方がお部屋の準備の都合がよいとのことで
穂高駅周辺で時間をつぶし3年前と同じ駅近くのお蕎麦屋さんでお昼も済ませる
中房温泉への最終バスに乗って15時37分中房温泉に到着

大きな温泉宿で・・沢山の温泉を楽しむことが出来るらしいが・・
夕食前に部屋から近い温泉に入り早々に横になることにする

私は丁度その時間「女性専用」だった「岩風呂」へ・・・丁度誰も居なくて写真に撮ることができた・・
お湯に浸かっていると次々と泊り客のご夫人が・・・


広島からの出発だと仮に始発の新幹線であっても・・夜行列車であっても・・
北アルプスへはどうしても前泊が必要となる・・
お陰で温泉旅行気分も味わうことが出来た



2008/8/3/深夜 記


第一章につづく