第三章 美しい朝日と雄大な景色


     賑わっていた燕山荘から・・今日は大天井を経て西岳を目指す・・・
おそらく・・一日で歩く距離としては今迄で一番長くなるだろうから
出来るだけ早く出発して歩きつつご来光を拝むつもりだったが・・・
昨夜12時頃からの強風に・・・朝迄全然眠れず・・・身体が重くて暗い内から行動できない・・

▲4時36分 ▲4時46分 反対側の空はピンクに染まる
▲4時52分 ▲5時38分 いよいよ出発



4時半・・・食事をしていると外が明るくなってきた・・・
今日の「日の出時間」は4時50分・・早速外に出て・・ご来光を待つことに・・
テント泊にしろ山小屋泊にしろ・・・「落ち日」も初めてなら山の上で見る「ご来光」も初体験である・・
日が落ちる・・そして日が昇る・・どちらも本当に感動的だ・・

それから20分・・・寒い中外に立って何度もシャッターを切る・・・


テントを撤収し・・・5時38分、大天井目指して燕山荘を後にする


▲なだらかで美しい稜線・・・なん手気持ちいい 裏腹に・・寝不足で身体は重い。。。(-_-)
▲正面の一番高い山が大天井岳 ▲立ち止まって雄大な景色を堪能する


暫くは・・なだらかな気持ちのよいお散歩コースである
こんななだらかな遊歩道のような山道なのに・・今日は身体がすこぶる重い・・・

ハイマツのグリーンが本当に美しい・・・そして・・進行方向右手にはずっと槍が見えるのだ・・

6時30分・・「大下りの頭」とやらに着いた・・

そして・・此処からが「喜作新道」・・
此処が一番の難所・・と夫は云ったが・・・此処から先・・大天井ヒュッテに着く迄・・本当にしんどかった・・
昨日の元気が嘘のようだ・・・「寝る」ということは斯くも身体を蘇らせる力があるのかと改めて思う・・


▲6時30分:大下りの頭 ▲8時01分:鎖と鉄梯子 ▲喜作さんのレリーフ
▲切通分岐点


燕岳方面5,6kmとの表示がある「切通分岐点」に・・
此処から当初の計画では常念方面の「大天荘」へ向かう筈だったが
槍ヶ岳方面の「大天井ヒュッテ」を目指す


▲青空と槍と大天井岳
▲滑落注意の表示板 ▲自然は凄い


滑落注意・・なんて表示が出てるから思わず一枚撮ってみた・・此処を行くのか・・って感じ。。
進行方向だけで精一杯なのに・・「Shoko・・あれ・・」と夫が云うのでその方向に目をやれば・・・


▲やっと大天井ヒュッテが見えてきた ▲9時20分:大天井ヒュッテ


登った後は大天井ヒュッテ迄苦手の激下り・・・

眼下に見える大天井ヒュッテ・・この下りは私の軟弱な膝には辛い・・・
やっと・・大天井ヒュッテに着いたのは9時20分・・・
小腹が空いたので此処でお昼にしようと思ったが・・お昼のメニューは10時半からだという・・
よく冷えたウィダーinゼリーでエネルギー補給・・・
膝に少々不安を覚え・・・此処で右膝にサポーターをまく・・

9時50分・・西岳目指してまた歩き始める

槍はどんどん近くなる・・・


2008/8/9/深夜 記


第四章につづく